「アジアと日本のコワーキングの未来」開催報告

2018年4月18日(水) 18:30~21:00にコワーキングスペース茅場町Co-Edo 3Fにて標記のイベントを開催しましたので報告します。

開催概要

当日参加者はちょうど50名でした。申込者56名のアンケート結果によると「インバウンド向けコワーキング・コリビングビジネスを実践・検討中」の方が2割弱の10名で、ビジネスとして検討されている人も少なからず参加していただきました。またリモートワークを実践・検討中の方もほぼ同数参加いただき懇親会では活発な意見交換が行われ、盛会に終了することができました事を感謝しつつ報告します。

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開催後のアンケートは31名の方にご回答いただきました。

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開催概要を簡単にまとめたレポートは「アジアと日本のコワーキングの未来 開催報告」をご参照ください。

コワーキングに関わる国際会議とコワーキングの世界的動向

プレゼンテーション環境に不具合が発生し若干遅れましたが、司会からの開会宣言に引き続き、主催者代表の萩原から開会あいさつに引き続き「コワーキングに関わる国際会議とコワーキングの世界的動向」に関してお話させていただきました。

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開会あいさつでは、当イベントの狙いとして、2つのコミュニティを立ち上げたいと考えていることをお話しました。コワーキングという言葉自身もまだ日本で十分に普及していませんが、その一歩先にある国際コワーキングの楽しさを共有し、その活動を広めていく人たちのコミュニティを作っていきたい事が一つ目。二つ目は海外、主に欧米諸国からの国際コワーカーが過ごすことのできる受け皿となるサービスを検討している人たちのためのコミュニティを作っていきたいという事です。

Deskmag社のGlobal Coworking Surveyを引用して、昨年末の段階で全世界のコワーキングスペースの総数推定が15,500軒、契約メンバー数が約127万人であることと、それらの統計情報がインターネット上で公開されているリンクの紹介を行い、引き続いて、コワーキングに関する世界3大カンファレンスとしてCoworking Europe、Global Coworking Unconference Conference、CU Asiaの存在と開催団体、趣旨について概略を説明しました。

委細は、やや当日の内容より詳しめのスクリプト付きのPDFファイルをご参照下さい。

移住者・観光客向けコワーキング&コリビング運営 TAOHUB (タイ国、タオ島)

次にMOEさんから「移住者・観光客向けコワーキング&コリビング運営 TAOHUB (タイ国、タオ島)」の発表がありました。

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1分間のプロモーションビデオを見ると、まるでリゾート施設の紹介のようで一見すると共に働く場所であるコワーキングスペースとは思えませんが、MOEさんのプレゼンテーションを聞く内に、欧米からの長期滞在者が実際にそこからリモートワークを行いながら生活している様が伝わってきます。

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特に最後のスライドの写真に関しては会場から質問とどよめきがありました。タイのコワーキングスペースにはタイの人たちがいるんだと思いこんでいた人が少なくなかったようですが、実際には持続性のある長期滞在者は欧州、オセアニア、北米からのリモートワーカーが中心です。人生を楽しみつつ、リモートワークで生活を成り立たせている姿に感動するとともに、自国以外の人とTAO HUBで出会って、そこからビジネスチャンスを得ているケースもあることに驚きの声が上がりました。

CU Asia 2018報告

引き続きMOEさん、西川倫子さん、真木 都志夫さんによる「CU Asia 2018報告」がありました。

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ビデオを見ると楽しそうな雰囲気が伝わってきます。コワーキングはアジアでも勢いをつけてきていて、参加者はアジアでコワーキングスペースを運営している人たちだけでなく、欧州でスペースを運営している方や北米(カナダ)から参加されている方もいて、それぞれのスペースや国で起きていることについて活発に情報交換している事がわかります。

報告者によるプレゼンテーションからは、会議の出席者やプログラムなどの情報を見ることができます。プレゼンテーションだけでは報告者の情熱は伝わりきれませんが、ぜひご参照下さい。

この報告に関しては、CUAsiaのリーダーでもあり、バリ島のコワーキングスペースHubudの経営者でもあるSteveさんからの応援メッセージが届いています。

加えて、報告者から次回のCUAsiaの紹介ビデオと共に大勢の日本人に参加してもらいたいとの熱いメッセージがありました。

東京初の独立系コリビングスペースを創業して1ヶ月

最後のセッションはChapter2の上田さんから「東京初の独立系コリビングスペースを創業して1ヶ月」の発表がありました。

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プレゼンテーションを依頼した時は、まだ施設オープン直後で大変お忙しい中発表を引き受けていただきました。コワーキング機能を有するインバウンドを意識したホステルは日本では極めて新しいもので、実際にMOEさんほかの方は今回のイベントに絡めて宿泊しています。萩原もイベント前に半日コワーキングスペースとして利用させていただきました。日本でも、コリビングの対象となる施設ができているという事実を確認する点でも有意義な発表だったと思います。

懇親会

当初30名での開催を予定していましたが、直前になって50名に拡大した事もあり少々手狭ではありましたが、参加者の皆様の設営へのご協力もあって無事懇親会でたくさんの意見交換、出会いの機会を得ることができました。東京近郊以外から参加されていた方も1割以上あり、改めて関心の高さを感じる時間となりました。

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おわりに

今回のイベントは、コワーキング協同組合との共催、株式会社REGIONのご後援で開催することができました。また他にも開催場所を提供して下さったCo-Edoを初め多くの方にご協力いただきました。最後になりましたが、深く御礼申し上げます。